ループ事業について

 このたび食品リサイクル・ループをつくるために国の支援を受けて検討会を行ってきました。
具体的には製茶工場からの茶渋などを肥料メーカーが調整して良い堆肥の製造と農家への供給を連携して行うためのテスト事業です。今回はその事業の一環として行うものです。全県へ食品リサイクル・ループを広げましょう。
私たちは引き続き、茶業の発展のため協力連携の輪を広げていきます。

以下に平成23年度 農林水産省:6次産業化支援事業 報告会の内容を記載致します。

1. はじめに(事業の趣旨)

 このたび農山漁村6次産業化対策事業補助金の承認を得て、食品リサイクル・ループ構築促進事業に取り組む事としました。
 この食品リサイクル・ループとは、基本的にはいわゆる食品リサイクル法(食品循環資源の再利用等の促進に関する法律)に定められているものです。
 これは食品廃棄物を排出する食品関連事業者が、食品循環資源の再利用を飼料化、肥料化事業者に依頼し、これらの飼料や肥料を利用して生産された農畜産物を当該食品関連事業者が購入・販売するという仕組みです。
 こうした制度に基づいて再生事業計画が認定されると、産業廃棄物処理法や肥料取締法、飼料法の特例が認められます。この再生事業計画の認定を受けるには、食品関連事業者、特定飼料肥料化事業者、特定飼料肥料等の利用者の三者で申請する事となりますが、審査は農林水産省、経済産業省、環境省の協働審査を受ける必要です。

 私どもホーチ・アグリコは通常販売する普通肥料の原料は購入して製造しているわけですが、弊社はすでに産業廃棄物の中間処理業の許可も有しております。今回の事業については新しい食品リサイクル・ループのモデルを構築するための検討会や研修会などを実施するものです。
 ご案内の通り、静岡県は食品関係の製造出荷額は日本一ですが、食品リサイクル・ループづくりはそれほど進んでおりません。
 当社の有機質肥料の製造販売の実績は長く、需要も増えておりますが、良質な原料確保においては苦心しております。このため、今回の検討会において新しい食品リサイクル・ループのモデルが築かれることはかねての念願でもあります。
 このたび1月5日付けをもって関東農政局より補助事業の決定通知をいただきました。検討事業の期間は大変短いわけではありますが、検討会の委員、専門家指導員の方々にはご多忙の折ではありますが、ご出席をいただき、具体的なご意見、ご提言をいただくことが出来ました。
 また弊社におきまして、湯日第一茶農業協同組合から排出される茶渋等の排出物を他の茶殻やビール粕などと混合して発酵処理を行い、堆肥を製造し、供給するテストも開始することが出来ました。今後はこうした食品リサイクルの輪を一層広めていき、農家への支援が少しでも出来ますよう努めてまいりたいと思っております。
 さらに多くの食品関連事業者の皆さんにも、食品リサイクル・ループが拡大していく事が出来ますよう、よろしくご理解、ご支援のほどお願い申し上げます。

平成23年3月4日       
株式会社ホーチ・アグリコ 
代表取締役 山下 格

2. 食品リサイクル・ループ構築促進事業の概要

1. 趣旨国の6次産業化推進補助事業として進める。

2. 期間追加募集案件で、23年1月から3月まで

3. 内容湯日第一茶農協の製茶工場から排出される廃棄物を、(株)ホーチ・アグリコが堆肥化して、
農協・茶農家に肥料を提供する方法を検討する。併せて土壌改良のための技術指針を検討し、
より良い堆肥とその利用方法などを研究する。(申請内容は資料 1)

4. 検討会
<検討委員>
湯日第一茶農協(松本良一製造部長)、(河村辰也生産部長)
大井川農協湯日支店(樋沢禎行営農経済係長)
<専門家指導員>
静岡県工業技術研究所(松本 豊 企画調整部長:工学博士)
農のよろずや(奥田 頼春 浜松大学健康栄養学科講師)
県茶業研究センター(江本 勇治 副主任)
<研修会講師>
中崎 清彦(東京工業大学院教授:工学博士)
<コーディネータ>
佐塚 充(静岡県環境ビジネス協議会 企画部会長)
<主催者>
(株)ホーチアグリコ 山下 格 社長、山下 雄 研究開発部長兼工場長

5. スケジュール案

内容 課題 場所 日時
第1回検討会 ・ループ構築の意義と課題
・茶業のループ検討方法
JA大井川湯日支店 1月14日(木)
13:00
第2回検討会 ・食品リサイクル技術の現場視察
・技術評価
同上及び御前崎市、吉田町 1月20日(木)
13:00
第3回検討会 ・リサイクル・ループの具体的方策
・検討、テスト、視察のまとめ
JA大井川湯日支店 2月10日(木)
13:00
研修会 ・報告会(3指導員)
・記念講演
JA大井川湯日支店 3月4日(金)
13:00

(リサイクル・ループ実施体制図)

製茶工場からの廃棄物のリサイクル・ループの構築

製茶工場からの廃棄物のリサイクル・ループの構築

<リサイクル・ループの流れ>
従来から製茶工場では、商品化できない茶かすや機械に付着する粉末などの処理を廃棄していたが、
この利活用を図るため収集して堆肥化に取り組む。
(株)ホーチ・アグリコは同組合に肥料の供給を行ってきたが、より良質で安価な肥料供給を
求められており、製茶廃棄物の堆肥化に取り組む。
茶農家は永年の化学肥料の散布による土壌の荒疲、チッ素肥料の制限が加えられる中で、
2010年春に凍霜害の打撃を受けているため、良質な堆肥による土壌改良が求められており、
ループ構築に期待がある。
一定の量を確保するため、他の製茶・茶飲料事業者との連携の拡大を行う。
効率的な発酵処理技術の導入、改善事例に関する情報の収集を行う。

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